モバP「中野有香と怪しい武術プロデューサー」
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21:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 19:12:20.83 ID:AW4FyFFm0

いや、お前が辞めても状況はよくならないのでは?

確かにその通り。俺が辞めても何も変わらない。
有香がアイドルとして活躍すればするほど、蛇老会の魔の手はより激しく彼女に襲いかかることだろう。
それはプロデューサーが変わろうが、変わらない不変の事実だ。"悪くはしない"などという言葉を信じる方がどうかしている。

だったらどうする?

潰すしかない。

蛇老会とかいうふざけた奴らを、一人残らずみんな全員。

俺はあのとき一息八撃を放たなかった。
それは俺が有香のプロデューサーだったからだ。
プロデューサーの肩書きが、俺に"流天十勁"を使うことを許さなかった。
有香に迷惑がかかる。彼女のアイドル活動の妨げになる。
そう思ったからこそあのときは踏みとどまったのだ。

しかし、ひとたびプロデューサーの肩書きを外したとすれば。
俺は晴れて流転の身に戻る。何をしてもよいという自由を手に入れられる。

そうなれば次こそ容赦はしない。後顧の憂いを根本から絶ってやる。
有香を脅しに使ったこと、マジで許さんからな、生きて帰れると思うなよ。
"流天十勁"の真髄、その身にとくと味わうがいい。

前も言ったかもしれないが、俺は俺つえーがしたいんじゃない。
武林の極みを目指しているわけでもない。

俺はただ彼女を守りたいだけだ。
有香に"流天"を見せること、それだけが俺の望みだ。

代償は大きい。俺は全てを失うだろう。だが。

有香の笑顔が、目に浮かぶ。

――それでも。



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