20:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:40:06.38 ID:qT/AyJQb0
ヴィーネが頰を膨らませてそっぽを向く姿を何度見ただろう。愛おしくて、鼓動が高鳴る。
私はこの顔が見たくて彼女をからかっている節がある。これは悪い癖だ。
21:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:40:51.15 ID:qT/AyJQb0
ガヴリール「え、えと、ヴィーネの紅茶も飲みたいな〜…なんて」
ヴィーネ「どうぞお飲みになってください」
22:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:41:58.54 ID:qT/AyJQb0
ほどなくして甘いキャラメルの匂いと共にパンケーキもやってきた。どんどん香りが上書きされていくのに、頭が痛くなるような不快感が襲ってこないことに驚く。
ガヴリール「おぉ…これが究極のパンケーキか」
23:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:42:36.81 ID:qT/AyJQb0
パンケーキの生地はしっとりふんわりとしていて、やさしい味わいがする。その生地にシロップがうまく染み込んでいて絶妙だ。
結構な量のキャラメルシロップをかけたのに、甘すぎない。こんなに甘い香りがするのに、ほろ苦い。
24:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:43:29.56 ID:qT/AyJQb0
ヴィーネ「ごちそうさまでした!美味しかったー!」
ガヴリール「ごちそうさまでした。…お腹いっぱいになったんだけど」
25:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:44:45.32 ID:qT/AyJQb0
会計を済ませて店を出た。外はもう夕闇に包まれていて、空気も随分冷たくなった。
ガヴリール「良いお店だった。また来たい」
26:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:46:40.38 ID:qT/AyJQb0
私たちは坂道を下りはじめる。家々から漏れる暖色の明かりや街灯の光、車のヘッドライトが、暗闇を押し退けるようにして輝きはじめていた。
ガヴリール「やっぱり日が暮れるのが早いな」
27:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:47:21.25 ID:qT/AyJQb0
ガヴリール「お」
ヴィーネ「どうしたの?」
28:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:50:12.12 ID:qT/AyJQb0
ガヴリール「ほら、あそこのベンチ、街が一望できそうじゃない?」
ガヴリール「少し休んで行こうよ」
29:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:56:34.45 ID:qT/AyJQb0
ヴィーネの肩にもたれかかって、そっと指を絡める。
ヴィーネ「眠たい?」
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