18:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:33:42.82 ID:qT/AyJQb0
京都祇園の香り、なんて言われても想像がつかないから興味本位で私はこの紅茶を注文した。抹茶の香りでもするのか?でも抹茶は別でメニューあったよな。
口につけて、香りと共にいただく。
19:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:37:36.66 ID:qT/AyJQb0
ガヴリール「ご、ごめんって。感想を聞く側に回るとつい…」
ヴィーネ「ふん!」
20:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:40:06.38 ID:qT/AyJQb0
ヴィーネが頰を膨らませてそっぽを向く姿を何度見ただろう。愛おしくて、鼓動が高鳴る。
私はこの顔が見たくて彼女をからかっている節がある。これは悪い癖だ。
21:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:40:51.15 ID:qT/AyJQb0
ガヴリール「え、えと、ヴィーネの紅茶も飲みたいな〜…なんて」
ヴィーネ「どうぞお飲みになってください」
22:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:41:58.54 ID:qT/AyJQb0
ほどなくして甘いキャラメルの匂いと共にパンケーキもやってきた。どんどん香りが上書きされていくのに、頭が痛くなるような不快感が襲ってこないことに驚く。
ガヴリール「おぉ…これが究極のパンケーキか」
23:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:42:36.81 ID:qT/AyJQb0
パンケーキの生地はしっとりふんわりとしていて、やさしい味わいがする。その生地にシロップがうまく染み込んでいて絶妙だ。
結構な量のキャラメルシロップをかけたのに、甘すぎない。こんなに甘い香りがするのに、ほろ苦い。
24:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:43:29.56 ID:qT/AyJQb0
ヴィーネ「ごちそうさまでした!美味しかったー!」
ガヴリール「ごちそうさまでした。…お腹いっぱいになったんだけど」
25:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:44:45.32 ID:qT/AyJQb0
会計を済ませて店を出た。外はもう夕闇に包まれていて、空気も随分冷たくなった。
ガヴリール「良いお店だった。また来たい」
26:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:46:40.38 ID:qT/AyJQb0
私たちは坂道を下りはじめる。家々から漏れる暖色の明かりや街灯の光、車のヘッドライトが、暗闇を押し退けるようにして輝きはじめていた。
ガヴリール「やっぱり日が暮れるのが早いな」
27:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:47:21.25 ID:qT/AyJQb0
ガヴリール「お」
ヴィーネ「どうしたの?」
28:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:50:12.12 ID:qT/AyJQb0
ガヴリール「ほら、あそこのベンチ、街が一望できそうじゃない?」
ガヴリール「少し休んで行こうよ」
35Res/19.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20