モバP「あべこべとか美醜逆転とか、いろいろ」
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56:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 23:25:05.46 ID:AfFddOPUo
「えっ、なに!?なんでっ!?手が……動かな……。というか、目がこわっ――」

きゅっとプロデューサーの両の手首を掴んでベッドに押し倒した。

「は、ぁっ。わたしも、すき。すきです。ずっと、ずうっとだいすきでしたよ」

私も非力な方ですけれど、一応女の端くれです。流石にプロデューサーを少し抑えるくらいなんてことありません。
そんなことより、この体中を焼かんばかりの熱をぶつけたくて、しょうがない。
再び、私は唇を塞ぐ。今度はねぶるようにその存在を味わうかのように。

「んっ、むっ。ちがっ、響子!聞いてくれ!」
「はいっ。聞きます。聞いちゃいます。なんでも響子に言ってください」

なんだって聞きます。
だからぜんぶ、ぜんぶ、ぶつけて欲しい。

プロデューサーは吐き出すように、叫ぶようにトドメの言葉を放った。



「おれは、……俺にはっ、他の人と違って響子がかわいいし、優しいし、魅力的な女の子に見えるってことを打ち明けたくて――」








――あはっ♪
私には自分の理性の最後の糸が呆気なく溶けて消えていくのがわかりました。
きっとわかっていないんでしょう。私にとって、今のあなたこそがどれだけかわいらしく見えているのか。

でも、大丈夫。すぐに、わかりますから。

嗚呼、なんてしあわせな両思い。


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