13:名無しNIPPER[saga]
2017/11/12(日) 21:27:02.46 ID:PAb0ZZtSo
「うん。あそこのお天気お姉さんは相も変わらず美人さんだったな。そうだよ。そうに違いない」
ソファーに座る私の腰掛け、緑茶を一口啜るプロデューサー。
その相貌は穏やかでまるでFXで有り金全部溶かした人のような、思わず目を惹かれるほど魅力的で、思わず溜息が漏れそうになった。
「今致命的にツッコまなきゃいけないところを逃した気がした」
プロデューサーは表情を引き締めてなぜかきょろきょろと辺りを見渡す。
私は訳も分からず首を傾げました。
「響子」
「はい」
「お天気トロ……お、お天気お姉さんは美人だな」
「はい」
「それで、だな」
プロデューサーが唾を飲み込むのが見えた。
「響子、お前は自分を不細工だと思うか?」
そして真っ直ぐに私を見つめる。
自然と自嘲の笑みが溢れる。
「はい」
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