81: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:14:27.32 ID:/aq2I7elo
朝――、出勤してすぐ、ありすの母親から電話がかかってきた。
体調を崩したので、ありすは学校を休む、ということだった。
「あ、……お忙しい中、連絡ありがとうございます。承知いたしました」
靴のことがあって以来、ありすには、なんとなく距離を取られている。
最後の最後で振り出しに戻ってしまったな、という感じがした。
「あと何日もしないで卒業式なのに、すみません。あの、……あの子」
電話を切ろうとする寸前、彼女は言葉を続けた。
私は慌てて受話器を耳に戻した。
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