80: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:13:05.27 ID:/aq2I7elo
「大嫌い」
私は胸にしまいこむように、その言葉を繰り返した。
「大っ嫌い、大っ嫌い……」
ありすは、何に対して言ったのだろう。クラスメイトだろうか、私だろうか。
それとも、ありすという名前に対してだろうか。
立ち尽くす私は、行き場をなくした言葉そのものだった。
「私は、そういう、ありすが大好きだよ……」
廊下には血のついた痕のように、涙が点々と光っていた。
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