41:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/09(木) 13:32:51.84 ID:/E20kLoAo
「アリスとありすで、二人ぼっち。ひとりじゃないから、寂しくない。ね?」
「――――」
ありすが言いかけたらしい言葉は、はらりとほどけて宙に舞い、口元へ幼いはにかみだけを残した。
本当はもっと、教師として、ありすに伝えるべきことがあった。
きっと、たくさんあった。
「あーあ。私が12歳だった頃に、ありすが居てくれたらなぁ」
私が本心から言うと、ありすはクスクスと笑った。
「その頃はまだ、母のお腹の中にも居なかったでしょうね」
「私も、歳取っちゃったなぁ」
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