40:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/09(木) 13:32:17.87 ID:/E20kLoAo
「私、ひとりぼっちなんです」
オーディション以来、それはありすの口癖になった。
「先生だけですね、私の味方は……」
「味方」
彼女自身がそう感じているのだから、私が否定しても仕方ないとは思うけれど、やはり寂しい気がした。
オーディションに不合格だからといって、音楽に嫌われたわけではないのだが。
私は笑みを浮かべると、ありすの背中をポンと叩いた。
「それなら、二人ぼっちってことかな」
「二人ぼっちですか」
ありすはなんだか困ったように笑い返した。
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