67:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 08:54:05.15 ID:Gn4OQ1TOO
女「旅は良かったよ、傷ついた心が少しずつだけど確実に癒されていく気がした」
女「けどまぁ私って美人じゃん、近付いてくる人くる人皆私の体目当てでね」
女「最初のうちはそういうのをのらりくらり躱しながら生きてたんだけど、それも疲れちゃって」
女「食べなくても生きていけるってことに気がついてからは一ヶ月単位で場所を移りながら生きてきたなー」
男「…」
女「…」
男「…」
女「ね?なーーーーーーーーんにもないでしょ、私の人生」
女「人より長く生きて、たくさんの事を経験した癖に、それを自分のモノにはできなかった」
女「ただ知識として、記憶として頭の中にあるだけ」
女「私は、絶対的に何かが欠けてる」
女「途中まではそれを探してた気もするけど、それがなんなのかさえもう分からなくなっちゃったな」
女「これで私の話はおしまい、空虚で哀れな見る分だけは一見価値のあるように見えるガラス細工見たいな人生でしたとさ」
男「…何でガラス細工?」
女「置き物ってことだよ、実用性のほとんどないもの」
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