三船美優「純情な想いに酔わせていただけませんか……?」
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50: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/11/18(土) 17:44:25.09 ID:x70w6ZlzO


「それで。この『ちっひちゃん』って方はどなたなんですか?高頻度でやりとりしている様ですが……」

 一瞬にして美優さんの声の温度が下がった気がする。
 とはいえ、俺としては別にやましい事ではないから怖くない。
 怖くない、まったく。

「ちひろさんですよ、千川ちひろさんのプライベートアカウント」

「……私も、みゆちゃんにしようかしら……」

 ……あぁ、可愛いな本当。
 流石に他の知り合いに心配されるだろうからやめた方がいいと思うが。
 
「それでは、この『ミッシー』という女性は……」

「美優さん、キスしませんか?俺、突然美優さんとキスしたくなってきました」

「え……あ、もちろんです……って、そんな風に誤魔化せると思わないで下さい」

「美優さん、こっち向いて下さい」

「あ……はい……」

 目を瞑って此方に顔を向ける美優さん。
 正直待ち受けにしたいレベルで色々とやばいが、流石に怒られるだろう。
 そのまま唇と唇を軽く重ねるだけのキスをする。

「……ふふっ。私、幸せです……」

「俺もですよ、美優さん」

「それで『ミッシー』さんってどなたなんですか」

 言えない。
 美城専務のアカウントだなんて、言えない。
 いい感じに上司の尊厳を壊すことになってしまう。
 なんであの人もこんな名前にしてるんだ、男でもできたのか。

「あ……すみません……私、自分の事ばかり考えて……今の幸せ過ぎる状況に酔ってたみたいです……」

「美城専務のです、はい。業務連絡しかしてません」

 


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