三船美優「純情な想いに酔わせていただけませんか……?」
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49: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/11/18(土) 17:43:32.69 ID:x70w6ZlzO


「色々やってもらっちゃって……何から何までありがとうございます」

「いえ……私がしたくてしてる事ですから……」

 微笑む美優さんの手には俺のスマホが握られていた。

 ……なんで?

「美優さん、何してるんですか?」

「……浮気チェックです……男性の心を掴むには、まずは個人情報を掴むところから、と……」

 なんだその情報、普通胃袋ではないのだろうか。
 まぁやましい事は一切無くしたから問題ないが。
 今朝の時点で肌色な面積の多い画像は片っ端から消してある。
 もちろん削除した画像一覧も消去してある。

「……パスワード、私の誕生日じゃないんですね……」

 6桁ですから。

「……999999だなんて、適当過ぎます。でも……何通りも試してロックが解除された時は、貴方との運命を感じました……ふふっ」

 照れたように笑う美優さんに水を差すつもりはない。
 文字通り100万の笑顔だ。
 ついでに背筋が凍ったりもしてない。
 なかなかの執念に怖がったりもしない、してない。

「……プロデューサーさん、女性とプライベートなやりとりはあまりしないんですね」

「そりゃまあ、ずっと美優さんのプロデュースに一筋でしたから」

「……もうっ、ズルい人……」

 頬を赤く染めて、視線をそらす美優さん。
 大人な女性のそんな純情な仕草が愛らし過ぎる。
 この一日でなんど恋に落ちた事か。
 まるで沼だ、沼。



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