6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/11/08(水) 03:58:01.65 ID:08pW5gpZ0
「えっ、あの、お客さん……?」
「ふふっ、頑張ってね。春香ちゃん」
言って、舞台が次々と切り替わる。
くるくる、じわじわ、ダイヤルをゆっくりと回しながらラジオのチューニングを合わせるが如く。
会長が社長をしてる765、ロボットが存在してる世界、
美希ちゃんが961に移った765、876の人たちと仲良くお仕事をしてる世界。
そうそう、中にはやたらと律子さんが苦労してる、賑やかな事務所だってあった。
……そうして、今、私がいるのは――。
「なんて、あちこちの世界を飛び回る夢。起きた時にはもうすっかり体の方が疲れちゃってるんだもの」
「なるほど。田中さんは実に不思議な夢を見たのですね。……オカルト部の部長として、そんな体験羨ましいぞ」
「ん、もう! 瑞希ちゃんはまたそうやって、他人事だと思って楽しむんだから」
「だけど朝から大変だね。いくらキチンと眠ったって、それじゃあ元気でないだろうし。
……そんな時こそ、ご飯はしっかり食べないと!」
「美奈子ちゃんも相変わらず……だから、今朝はトーストを一枚プラスしたよ」
学校。朝のホームルーム前の教室で、仲のいい友人たちと語らうワンシーン。
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