4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/11/08(水) 03:54:16.72 ID:08pW5gpZ0
「あ、あの」
「えっ」
その時だ。コップの数を数えてると私は後ろから声をかけられた。
急いで振り向けばそこには出社したばかりといった姿の小鳥さんが一人で立っていて。
でも、見知った彼女の表情は困惑と……怯えの色に染まっていた。
「アナタ、一体何してるの?」
なにって、それは、プロデューサーのコップを使ってコーヒーを……ああ、違う。
変なのは、おかしいのは、間違ってるのは私なんだ。
「そうか、まだ、まだなんだ」
自分の置かれてる状況を認識してしまうとあっけない。
世界が急激に色褪せて、辺りがセピアからモノクロにドンドン色味を失って。
コーヒーの香りもなにもかも、途端に感じ取れなくなる。
おまけに世界は時が止まり、棒立ちの小鳥さんの横をすり抜けると、
私は最後に一目だけ、ソファに転がる彼の姿を見ようとして――。
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