90:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 00:53:36.29 ID:grI1dH9y0
「じゃあ僕は適当にレジ前のベンチにいるから、外出用と部屋着の洋服を最低三点ずつ選んだら教えてね」
「は、はい!承知しました!」
そういってサンディの頭を軽く撫でて、店員にお願いしますと声をかける。
そして少しだけ補足事項を伝えておいた。
「私はこの子の保護者ですが、あの子は過去の経験で古傷がありまして……露出の高い服は控えてくださると幸いです……」
「……畏まりました」
おおよそ察してくれたのか、深々とお辞儀をして僕に頭を下げてきた。色々な意図が見受けられるお辞儀だ。
きっとこの人は良い人なのだろう。
頭を上げてからすぐに女性店員はサンディに向かって声色高めに話しかける。
「さぁサンディちゃん! お兄ちゃんからOK貰ったから、いっぱい可愛い服を着ましょうね!!」
「え、え、えぇ……!?」
戸惑うサンディの肩を掴んで、キッズ用のラインナップが並ぶ棚に連れて行ってくれた。
うん、あとはのんびり待つことにしよう。
何となく子を持った親の気分だ。いや、親戚の子と遊んでるような感じが近いのか。
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