434:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 21:04:51.81 ID:4uI/TZsD0
目線を下にして足元を注視しながらも、わたわた歩きをするサンディは実に可愛い。
だがそれ以上にハラハラしてしまう……。
折角の楽しい場でケガをさせてしまうのは保護者失格。
浴衣と下駄を見立てたのは僕だし、そこはしっかり責任を持たねば。
支えになるため、彼女の左手を優しく握ってみた。
手が触れた驚きからか、下を向いていたサンディは顔を上げ、
まん丸になった彼女の目が僕の視線とぶつかる。
すると途端にまた俯いて、ぽつりと呟いた。
「あ、ありがとう、ございます……」
身長差も相まって彼女の表情は見えないが、耳元がこれでもかというほど赤くなっている。
一足早い秋の訪れか。まるで紅葉のようだった。
598Res/293.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20