435:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 21:12:59.53 ID:4uI/TZsD0
まぁ、おじさんに片足を踏み込んだような僕と手を繋ぐのは恥ずかしいのだろう。
中々に慣れてくれないから何だかこっちも妙に照れ臭くなってしまうのは困りもの。
「ゴメンね、嫌だったら離してもいいからね」
そういうとサンディは首を勢いよくブンブンと振って、
繋がっている手を少し強く握り返してくれた。
僕らは人込みの中にゆっくりと歩みを進めていく。
今日はお祭り。荘厳な意味合いではなく、人の笑顔で包まれる賑やかな世界。
美味しいものでも食べながら、ぶらりと歩いてこの空気を堪能してみよう。
その中で、一秒でも長く彼女の笑顔が続くよう
喧騒が好きな神様へ向けて少しだけ祈ってみた。
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