410:名無しNIPPER[saga]
2018/07/03(火) 02:51:29.99 ID:DNR4q8jP0
マスターは意地の悪い笑顔を浮かべて僕に向き合う。
「そういやお前、気に入った子がいると昔よくここに連れてきてたな」
「いやまぁそんな事もあったような無かったような……」
「『ここ雰囲気が良いところでしょ?隠れ家なんだ』が店に入ってからの毎度の切り出しでよ」
「どうだったかなぁ……」
「一緒に来るのは決まって胸のでかい年上ばかり」
「おいやめろ馬鹿店主、情報漏洩で訴えるぞ」
かっかっか、と実に楽しそうなマスターの笑顔が憎たらしい。
僕は照れ隠しを込めて一気にコロンビアを飲み干して、マスターに告げる。
「そもそもね、胸の大きい子が嫌いな男子はいないでしょ」
「視線が尻にいかねぇ辺りはヒヨッコよ」
「いや尻もいいけれど今は胸の話だから。大は小を兼ねるのさ」
「大は小をねぇ……」
このマスターは胸の大きい子の素晴らしさを分かってないな。
ここは一つハードボイルドに熱く語ってみるか。
598Res/293.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20