408:名無しNIPPER[saga]
2018/07/03(火) 02:39:52.10 ID:DNR4q8jP0
芳醇な香りのコロンビアはやはり良いものだ。
エスプレッソとはまた一味違ってくる。味も苦くてなんとなく似ているなぁ。
心に芽生えた羞恥を誤魔化すように、僕は言葉を紡いだ。
「それにしても、今日も今日とて閑古鳥が鳴いてるね」
「お前が来るといっつも客が去っていくんだよな。ホント貧乏神かってんだ」
彼は手作業を止めて僕に向き合ったかと思うと、
しっしっと追い払うように仕草を見せてくる。
慣れ切った僕は、受け流すように笑みだけ浮かべておくことにした。
まぁこういうのは、堅苦しい客と店員の会話よりも心地よかったりするから不思議なものだ。
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