313:名無しNIPPER[saga]
2018/01/20(土) 00:10:47.04 ID:Qhwvu5580
七分袖の白いシャツにショートパンツ。
そして日除けの麦わら帽子を被った格好で、
ピシッと音が立つような真っ直ぐな姿勢を向けてくれる。
「おぉ、今日も元気だね。ちゃんと飲み物は持ったかい?」
「はい、万全です。ぬかりはありません」
ふんす、を鼻を鳴らすような動作をしつつ、
肩にかけたポシェットから清涼飲料水を出して見せてきた。可愛い。
ポシェットの中には飲み物の他に筆記用具とノート、
そして塩飴、更にはGPS付防犯アラームが常備してある。
五月の事件以降、特に防犯アラームだけは絶対に手放さないよう言いつけていた。
素直な彼女はしっかりと言いつけを守ってくれているようだ。
よしよし、とサンディの頭を麦わら帽子の上からぐりぐり撫でてみる。
ショートパンツの裾をぎゅっと摘まんでサンディは僕の手を受け入れてくれた。
もじもじしている仕草からして、ひょっとすると照れているのだろうか。
それがまた何とも可愛らしいと思い、もう少しだけ愛おしむように撫でてみた。
君の今日が幸せでありますように、と。
ひとつまみだけ愛を添えて。
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