214:名無しNIPPER[saga]
2019/08/25(日) 17:52:31.47 ID:AAdq5sgSO
バハムート「クルーヤよ。お前がこれまで世界を守り続けてきたのは、それが自分の意思を差し置いてでも聖騎士として成すべきことであったからだ」
バハムート「だからお前は、生前も死後も、他の全てを棄てて世界を守るため行動してきた」
バハムート「……そう、家族との時間すらも棄ててな」
クルーヤ「………」
バハムート「お前の心は揺れ動いていた。先程の戦いの最中の話ではない。それ以前……お前が生きていた頃、聖騎士として活躍し始めた時から既にだ」
バハムート「もっと正確に言えば、お前の心に迷いが生じたのはお前が家族を持ってからなのであろう。今ならば我にもそれは理解できる」
バハムート「お前は迷っていたのだ。家族への愛と、聖騎士としての宿命との狭間で」
クルーヤ「………」
バハムート「やがてお前は、自分の心を騙すことを思いついた。『世界を救うのは自分の信念だ。自分が望んだことだから、家族やその他のことを犠牲にするのは仕方がないことなのだ』とな」
バハムート「だが、その様に気持ちを誤魔化し続けてきたお前の剣が、純粋で真っ直ぐな想いの剣に勝てるはずもない」
バハムート「お前とハルカの実力の差以前に、戦いの勝敗は火を見るよりも明らかだったというわけだ」
クルーヤ「………」
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