35: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/11/08(水) 22:50:59.46 ID:1/6b/enLo
その言葉に、盗賊は耳を疑った
なぜならば、盗賊を含めた多くの国民は魔王を悪の根源と認識し
それを勇者が打倒すことで、平和が訪れると信じていたからである
大臣の言葉は、魔王にも魔族なりの道理があることを示唆していた
つまり、盗賊が信じていた勇者による平和のための戦いは
実のところ国家間の利益の奪い合い、すなわち戦争であったのだ
王「魔族すら救うか、傲慢ではあるが聞こえは良い。さもあらん」
大臣「ですので、陛下に置かれましては勇者を即刻、その任から解いていただきたく」
王「ふむ・・・」
王の歯切れの悪さに、大臣は明らかに苛立ちを見せていた
大臣「何を悩まれるのです!勇者が王国へ戻ってくるまで、半年もかかりますまい!」
大臣「陛下、いまのうちに先手を打ちましょう。勇者から、その奏上の権利を奪うのです!」
近衛兵長「大臣、口がすぎるぞ!いま貴様の目の前に、おわすは王陛下なるぞ!」
王の間の脇に控えていた、近衛兵長が敵意をまるだしに大臣へと歩み寄った
6尺にも及ぶ長身の近衛兵長が詰め寄るも、大臣は物怖じもせず続けた
大臣「なにを逡巡されているのですか、陛下!?」
王「のう、大臣よ」
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