203: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/01/09(火) 16:02:30.98 ID:stzXCINl0
王「それに加え、儂は王。この国の王である。寄り添うのは国民の利益にこそある」
王「何故いまさら、魔族に利することに加担せねばならんのだ」
勇者「くそっ、何が王だ!他人に思いやりの心を持たない、そのやり口!」
勇者「それこそ魔王の所業ではないか!」
王「・・・・ふふっ、魔王か。勇者よ、儂が魔王であると申すか」
近衛兵長「不敬であるぞ!勇者!」
商人(まずいまずいまずい、勇者にしゃべらせすぎた!これじゃあ、俺までとばっちりが及びかねん!)
商人「陛下の仰ること、尤もにございます!」
商人「ただ幾何か、かつて国を思い旅立ち、各地にて無法の魔族を討伐して歩いた彼に幾何かの温情をご期待申し上げるものにございます」
商人の顔は青ざめていた
口上が思いつかず、時間を稼ぐべく勇者に話をふったものの
勇者の不敬罪に問われかねない言動、それを導いた責任を指摘されかねないと思ったからだ
商人(勇者に話をふったのは失敗だった!話を逸らさなくては!)
商人はフルスピードで思考をかき回し、遂には勇者の言葉から次の話題を導き出すことに成功した
商人「しかしながら、先ほどの勇者の口上において。一つ不可解な点がございました」
商人「大臣、勇者が旅の支度金僅か50Gで旅立ったというのは事実でございますか?」
大臣「・・・貴様の質問に答える義務はない」
王「大臣。答えてやれ」
大臣「くっ・・・」
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