201: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/01/09(火) 16:01:13.55 ID:stzXCINl0
商人(だからこそ、なんでもやれる!本来の奏上とはかけ離れても、うまいこと回して乗り切ってみせる!)
大臣(商人の目的は何なんだ?何故この期に及んで、奏上なんかを始めてしまったのだ・・・)
大臣(いや、奴は賢しい。自身が誰の部下であるかは、忘れていまい・・・)
勇者「・・・」
商人によって一度は昏倒されたものも、勇者はすぐに目覚めていた
戦士たち同様に、縛り上げられこそしていたが、勇者の膂力をもってすれば縄を引きちぎることも容易であった
しかし、それをしなかったのは勇者が冷静さを取り戻しつつあったからである
勇者(俺は何で、あんなに興奮してしまっていたのだろう・・・奏上も台無しにされてしまった)
勇者(魔王から引き受けた仕事も半端のままじゃないか・・・)
その思いが故に、勇者は商人の問いかけに落ち着いて答えることができた
勇者「俺は・・・」
勇者「俺は、魔王との対話で魔族にも知性と礼節を持つ者があることを知った」
勇者「そして、王国内で魔族が安い給料で働かされていることもだ」
勇者「王都内の魔族は俺と同じだ。僅かな資金で、労働を強いられている」
勇者「ろくに資金も与えられず魔王討伐に送り出された俺と同じなんだ」
勇者「その姿に同情した。だから、彼らを救おうと思った・・・」
商人「ろくな資金も与えられず?」
勇者「俺たちが、旅立つ前に与えられた資金は僅か50Gだ」
大臣「・・・っち」
商人「はあ?それで、どうやって旅を、あの強行軍を成し遂げたというんだ?」
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