189: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/01/09(火) 15:52:43.65 ID:stzXCINl0
――――――
何が起こったか理解できなかった
ただ唯一確かなことは、勇者が勇者と呼ばれる所以
その圧倒的な武力の前に、自身の力が如何に非力であるか
その一点においてのみであった
商人(だ、だめだ・・・さっきの一撃で体中がたがただぜ)
商人(というか、素手で殴られてこのザマかよ・・・勇者強すぎじゃね)
勇者「まだ意識があるのか、タフな野郎だ」
勇者が商人へと歩を進める
当の商人は、賢者と遊び人からの回復魔法を受けてもなお立ち上がることができないでいた
商人(回復魔法が追い付いてねえ・・・時間を稼がないと)
商人「・・・お、おいおい、勇者様よ」
商人「いくら婚約者の前だからって張り切りすぎじゃあねえか・・・?」
勇者「・・・婚約者だと?」
商人(食いついた・・・)
商人「おっと、お前はまだ知らなかったけな」
勇者の肩が震え出す
目じりが上がり、歯を食いしばり、人類の救世主とは思えぬ鬼の形相を浮かべている
勇者は、地獄の底から湧き出すような声を絞り出して答えた
勇者「しししし」
勇者「知っているぞ、このボケカス!!!」
勇者「この俺を!人類の希望と祭り上げておきながら、裏では年増の婆と政略結婚させやがって!」
勇者「ぜぜぜぜったいに許さんぞ国王!」
商人「国王・・・?」
商人「おっと、残念ながらそれは恨む相手が違うわな・・・」
勇者「なに?」
商人「その結婚、画策したのはこの俺さ」
勇者「なんだとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
勇者「こおおおおおろおおおおおおすううううう」
235Res/221.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20