盗賊「勇者様!もう勘弁なりません!」
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157: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/12/29(金) 19:03:53.69 ID:NbpFE6EO0


勇者が剣を上段に構えると、どこからか風を切る音と共にナイフが飛んできた

ナイフは鎧の隙間を縫い、勇者の右上腕へと突き刺さった


勇者「ってええなあ!まだいやがるのか!」


姿も、殺気もみえない中、声だけが勇者に届く


「勇者様、お命ちょうだいします」


その声に、慌てた商人が声を荒げた


商人「な!なにやってるんだ!お前は、もう勇者課じゃねえんだぞ!」


商人「サポートに徹するならまだしも、直接手を出すのはダメだろうが!」


「大臣、お受け取り下さい!」


今度は大臣の頬をナイフがかすめ、壁へと突き刺さった


ナイフにはメモが括りつけられており、大臣はすばやくメモに目を落とす


メモ紙には殴り書きで「転属願ひ」としたためられていた


大臣「許す!たった今、この時をもって貴様は勇者課に再異動だ!」


盗賊「ありがとうございます!」


感謝の言葉と共に、盗賊が姿を勇者の目の前に現れた

勇者の剣が横薙ぎに盗賊を払うが、すでに盗賊の姿はそこにはなく残像だけがゆらめいている

再び気配を消した盗賊が、勇者の隙を伺い

先ほどとは違い、ナイフに渾身の殺気をのせて勇者へと放つ

勇者は簡単にナイフあしらうが、何処からともなく発せられる殺気に集中力を乱されてしまう


勇者「ああもう!!うっとうしいぞ!お前はハエか!」


盗賊「そうかもしれません!では勇者様はさしずめ、ハエに集られるうん子です!」


勇者「うがああああああああああああああああ!」



商人「俺の事を忘れてくれるなよ!どっせい!」


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