盗賊「勇者様!もう勘弁なりません!」
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156: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/12/29(金) 19:03:26.16 ID:NbpFE6EO0


王「行くな近衛兵長」


近衛兵長「しかし!手練れには見えるが彼らだけでは、とても勇者一行を捕えきれない!」


近衛兵長「俺が、助けなければ!」


王が立ち上がり近衛兵長を制する


王「彼らは、筋を通している。今お前が手を出すのは野暮ってもんだろ」


王「それに見てみろ、強大な敵に立ち向かう彼らの姿を。実に楽しい、ラストシーンにはもってこいではないか」


近衛兵長「下手したら、彼らが死ぬぞ・・・それでもいいのか?」


王「そうはならんさ」


勇者の必殺の一閃を商人がソロバンで受け止める

ソロバンの珠から火花が散った


勇者「見たところ、冒険商人のようだな。たかが商人が、この俺を、世界中をたった4人で旅したこの俺たちを止められると思っているのか!?」


勇者「俺の姿を見てみろ、この鎧を、この兜を、この剣を!知らないだろうから教えてやるが、これらはすべて伝説級の装備だ!」


勇者「対してお前の武器、なんだそれは。俺の剣を受け止めるところタダのソロバンじゃないようだが、そんなもので俺と戦えるわけがないだろ」


商人「お前のつけている装備はよく知ってるさ!だがなあ、伝説級の装備を持っているのはてめえだけじゃあないんだぜ!」


商人の魔力がソロバンに流れる

ソロバンが、光を放ち梁がぐんぐんと巨大化していく

その大きさは勇者の身長をも凌駕し、その圧倒的質量で勇者の剣をはじき返した


商人「だありゃあ!」


商人の追撃に、勇者はタイミングをあわせカウンターを放つ

かろうじて避けた商人は大きく、体勢をくずした


勇者「いっちょうあがりだ!少しの間眠ってな!」


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