154: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/12/29(金) 19:02:28.35 ID:NbpFE6EO0
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勇者「だから、そのーあのー、つまりはだ!役人たちは窓口を夜まで開けて・・・」
商人「どおりゃああああああああああ!」
二階のバルコニーからの商人の強襲
世界一の硬度を誇るオリハルコン製のソロバンに、商人の全体重をのせた渾身の一撃である
しかし、勇者は滑らかに剣を抜き一見緩やかに受け流してしまう
軌道をそらされた商人の一撃は、勇者正面にあった演台を砕いた
勇者「なんだてめえ。いまは、勇者の奏上中だぞ!奏上は誰も邪魔しちゃいけないんだぞ!」
商人「残念ながら、その理屈は俺には通用しないんだなこれが、それ次いくぞ」
どっせいと言う気の抜けた掛け声とともに
砕かれた演台の木片を勇者に向かって投げつける
さながら散弾となったそれに、勇者は両腕をクロスさせ急所をかばった
勇者「くっ・・・お前は誰だ!勇者の奏上を止めるのは法律違反だぞ!」
商人「そんな法律はねえよ、法律と慣例の区別もつかない阿呆だとはな」
商人「それに俺は、お前の同僚さ。悲しいな、この一年間ともに頑張ってきたじゃねえか」
勇者「お前の事なんぞ知らんわ」
戦士「勇者!いまいく!」
勇者に駆け寄ろうとした戦士の喉に、騎士のレイピアが一直線に伸びる
戦士は身をよじり回避する
騎士「おっと、君の相手は私だ」
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