盗賊「勇者様!もう勘弁なりません!」
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146: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/12/29(金) 18:57:08.23 ID:NbpFE6EO0


盗賊「な、なにを!」


賢者「へえ・・・」


賢者「なるほど、それは楽しそうだ」


遊び人「ああ、いいですわね。ちょっと、締め上げて勇者の何たるかを教授してさしあげなくてわ」


遊び人「しかも、世界最強に殴り込みですって?血沸き肉踊る提案ですこと」


騎士「うん、決まりだな」


騎士「それでいこうか!」


盗賊「ま、待ってください!みなさん、何を考えてるんですか!?」


商人「賢者!」


賢者「お任せください、ご説明いたしましょう遊び人ちゃん!」


賢者「現在の私たちの仕事は、宝物庫内の捜査です。勇者は、その最重要容疑者。ちょうど捜査にも行き詰まり、容疑者からの聴取を行いたいと思っていた矢先に」


賢者「なんと、向こうから王城内に飛び込んできてくれたというわけです。これは、私たちとしては黙って見過ごすわけにはいきません」


盗賊「し、しかし、勇者様は今は奏上中です!何人たりとも、勇者の奏上は妨げられないんじゃ!?」


騎士「いや、私たち勇者課勇者補助係のの本来の仕事は勇者の管理指導。彼がやらかした際は、その後始末をする」


騎士「そして彼が何かやらかさないように、指導するのが私たちの仕事だ。つまり」


遊び人「勇者の行動を制限する権限を、わたくしたちは持っている。ということですわね」


盗賊「で、でも、いまは仕事なんてしてる場合じゃ!皆さんの身の安全のほうが!」


商人「それだけじゃあないさ」


盗賊「・・・」


商人「この一年間、俺たちが勇者の野郎から受けた仕打ち。そして、やつが宝物庫を荒らしたことで政争に巻き込まれた事実」


商人「なにより、あんな阿呆が英雄とたたえられている現状が俺は気に食わねえ!」


商人「それこそ、ゲンコツ一発いれるぐらいじゃ収まらねえんだ!」


賢者「公私混同甚だしいですねえ」


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