盗賊「勇者様!もう勘弁なりません!」
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144: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/12/29(金) 18:56:15.09 ID:NbpFE6EO0


――――――


「ぐぎゃ!」


宝物庫の固く閉じられた扉の向こうから

悲鳴ともとれぬ声が聞こえた



商人「お?なんだなんだ?」


賢者「外からですね、近衛兵の声のようですが」


何事かと扉に近づいた商人に、聞きなれた声が投げかけられた


盗賊「みなさん!助けに着ました!」


騎士「盗賊さん!」


遊び人「あら、いったい何事ですの。というか、近衛兵さんは大丈夫ですの?」


盗賊「少し眠ってもらっただけです。みなさん、それより急いでください!」


盗賊「いまなら、宝物庫内から逃げ出せます!ひとまず、城内から出て身を潜めてください」


賢者「お急ぎの用ですね、とりあえず盗賊さんに従いましょうか?」


商人「だめだ。状況が分らなすぎる。盗賊ちゃん、昔教えたこと覚えてるか?」


盗賊「なんのことですか!私を信じて、ついてきてください!お願いします!」


商人「報告は、詳細にかつ正確に・・・教えたよな」


盗賊「・・・わかりました」


盗賊「本日、城内の大議場にて両議院を集めた大臣が陛下の退陣を求めて議会を開きました!そこに、勇者が現れ奏上を始めました!」


盗賊「近衛兵長は勇者を止めるべく、城内の近衛兵に召集をかけました!逃げるなら今です!」


遊び人「あらあら、大臣が緊急動議をするって話は聞いていましたが。そんなことになっているとは」


商人「えっ!俺聞いてないんだけど!」


賢者「君が言い出した作戦でしょうに」


商人「?」


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