125: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/12/24(日) 14:53:44.35 ID:zYlpnfp/0
賢者「そりゃあそうなんですけど、私はどうも今の陛下を嫌いになれないんですよね」
遊び人の心情を察してか、賢者は感情論を振りかざした
それは、この場が社会人としての公の場ではなく一私人達の酒席であることを遊び人に伝える意図があったのであろう
遊び人「それはまたどうしてですの?」
賢者「今の政治体制を築き上げたのは陛下ですよ?自らの特権の多くを、議会や行政府に委譲し」
賢者「国民の意見を多く取り入れるため、衆民院まで設立した。身を切る改革とはこのことです」
遊び人「陛下の政を評価してらっしゃるのですね」
賢者「その通りです」
騎士「まあ、そんな陛下もかつては自身の懐を肥やすことに執心していたんだけどね」
商人「へえ、そうなんですか」
騎士「なんださっきの遊び人さんの話を聞いていなかったのか?勇者の奏上以来、人が変わったように政治に熱心になられたんだよ陛下は」
商人「・・・人が変わったようにですか」
騎士「人が変わったようにさ」
遊び人「では、ここにある遺体王は・・・」
賢者「そういうことなんでしょうねえ・・・」
騎士「まあ・・・生存王が一体誰なのかは置いておいて、彼の行った改革は人民のためになっている」
騎士「複雑な心境だなあ・・・懸案事項その二については、どういうスタンスで臨むべきだろうか・・・」
遊び人「私としても、陛下に味方したいところですけど・・・」
自身の言葉に、遊び人はハッと表情を曇らせた
遊び人「・・・失礼、今のは聞かなかったことにしてください」
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