9:名無しNIPPER[saga]
2017/11/02(木) 07:37:44.36 ID:yaYFtgev0
話し掛けて欲しくない、関わらずに避けて欲しい、と彼が思っている事は十分に理解はできた。
だが、そうしたTの思いを踏まえた上で奈緒は話を続ける。これは男の為だと自分に言い聞かせて。
「いや、その……ちょ、調子はどうかな……? って、思ってさ」
「……調子がどうか、だと?」
その質問を聞いた途端、Tの眉間にギュッと皺が寄る。
それからハッと鼻で笑った後、吐き捨てる様にしてこう口にした。
「お前にはこれが、良い様に見えるのか? こんな牢獄の様な地下室に閉じ込められ、延々と仕事をこなすだけの日々を送る私の姿が」
「そ、それは……」
奈緒は何かを言おうとするが、その後に続く言葉は出てこないし浮かばない。
Tからの問い掛けに彼女は答えられず、口を一文字にして噤んでしまう。
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