神谷奈緒「マーキング」
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/11/02(木) 07:34:09.38 ID:yaYFtgev0
人影―――椅子に座る壮年の男は目の前の仕事を黙々とこなしており、余程に集中しているのか、少女が入ってきた事にも気づいていない様子。


少女はそれを確認すると、直ぐにでも彼の下にへと駆け寄りたい欲求を抑えつつ、まずはとばかりに振り返って入ってきたばかりの扉と向かい合う。


開錠をしたのなら、施錠もするのも当然。彼女は入った時と同じ動作で、逆に四つある鍵を全て閉める。


加えてチェーンロックまで掛け、自分以外の誰かが外部から入ってこれない様に仕掛けた。


「……よし」


そこまでしてから少女はまた振り返ると、恐る恐るという足取りで男にへと近づいていく。


これは緊張からくるものでは無く、恐怖によってのもの。


そして彼女は机の前に立つと、只管と仕事に没頭している男に向けて声を発した。





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