56:名無しNIPPER[saga]
2018/01/22(月) 23:38:24.24 ID:VygFukUv0
「……その傘、奈緒のじゃないよね」
「え、えっ!?」
「前に見た時と形状が違うし、そもそも色合いがどこか男物っぽいし……」
思わぬ指摘を受けて、あたしは大きく動揺してしまう。
届ける為に手に持っていた折り畳み傘、それを加蓮に見られてしまった。
しかも、あたしのじゃないってのもバレてしまっている。それを言い訳に使う事はできなくなってしまった。
「ねぇ……一体、誰の傘なのかなぁ」
ニマニマとした笑みを浮かべつつ、加蓮は追及するのを止めようとしない。
あの顔はあれだ、間違いなくあたしを揶揄おうとして企んでいる顔に違いない。
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