神谷奈緒「マーキング」
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55:名無しNIPPER[saga]
2018/01/22(月) 23:37:56.57 ID:VygFukUv0
何かあったのか、それについて加蓮に語るのは簡単な事だ。


プロデューサーさんが傘を忘れ、それを今からあたしが届けに向かう。ただ、それだけの事だった。


しかし、あたしは返答し兼ねて言葉に詰まってしまう。


それは何故なのか。……ただ単純に、恥ずかしかったから。それだけだ。


事情を話す事で、それについて加蓮に揶揄われるのが嫌だ、という理由もある。


けど、大きな理由としては、恥ずかしいという部分が大きかった。


(絶対に、理由を話したら笑われるに決まってる……)


だからこそ、話したくはなかった。適当な事でごまかしてはぐらかし、そのまま立ち去ってしまいたかった。


しかし、事態はあたしの思惑とは異なる方向にへと進んでいく。





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