神谷奈緒「マーキング」
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25:名無しNIPPER[saga]
2017/11/16(木) 22:59:12.07 ID:OJo9ffcO0
「あぁ、失礼。私は、こういう者だが……」


男はそう言って銀色の長方形のケースから紙を一枚取り出し、それを奈緒に向けて差し出した。


差し出されたのは、目の前の男の名前が書かれているであろう名刺。


奈緒はそれを左手で受け取り顔に近づけると、中央に書かれた男の名前とその横にある文字を静かに読み上げた。


「T……CGプロダクション、プロデューサー……って、えっ!?」


男の名前、それよりも男の役職に対し、彼女は人目に憚らず驚きの声を上げた。


「CGプロって、あれだよな。確か、アイドル事務所の……」


あまり詳しくは無いが、奈緒はその存在を知っていた。


最近になってアイドル業界に台頭しつつある、新進気鋭の事務所。


まだ所属するアイドルは少ないものの、少数精鋭で徐々に業績を伸ばし、急成長を遂げていた。


そして……そこに所属するプロデューサーの男が今、彼女の目の前に立っているのである。





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