神谷奈緒「マーキング」
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22:名無しNIPPER[saga]
2017/11/16(木) 22:56:13.33 ID:OJo9ffcO0
相手の携帯に電話を掛けてみても、電波が悪いのか何故だか繋がらなかった。


連絡を取る事も出来ず、どうする事も出来ず、奈緒の置かれている状況はまさに八方塞がりだった。


「はぁ……どうしようか」


この数秒後に「遅れてごめん」と、友人が駆けつけて来るのならいいが、そうで無ければ待ち続ける奈緒の疲労は増していくだけ。


いつやって来るか分からない友人をその場で待っているのは、体力的にも精神的にも辛いものがあった。


かと言って、どこか近くのファミレスや喫茶店で待っていてすれ違いでもすればまた面倒な事になる。


「……やっぱり、ここで待ってるしか無いのか」


そう言いつつ、奈緒は深くため息を吐く。遣る瀬無いが、そうするしか手立ては無かった。


願わくば友人が早くやって来る事を祈りつつ、暇つぶしにと彼女は携帯を開く。


と、その時だった。


「そこの君、ちょっといいかな?」


奈緒の直ぐ横、左の方向から、そんな声が彼女の耳にへと届く。





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