神谷奈緒「マーキング」
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12:名無しNIPPER[saga]
2017/11/02(木) 07:45:39.19 ID:yaYFtgev0
「アニメのDVD……だけどさ、けっこう面白い内容なんだ」


クリアケースの中に納められ、中央に小さく丸い穴の開いた一枚の薄っぺらい円盤。


表面にポップなタイトルロゴとキャラクターの描かれたそれを、彼女はTに見える様に掲げてみせた。


「きっと、Tさんも気に入ると思うし、だから……」


「奈緒」


作業する手を止め、懸命に言葉を続けようとする奈緒の声を遮り、Tは彼女の名前を口にした。


話の途中で腰を折られた奈緒はハッとなった後、それ以上は言葉を続けず、彼にへと視線を送る。


そこで見た彼の表情は、能面の様な凍りついた顔。


何も感じていない様な冷ややかな表情を目にし、奈緒の瞳には若干の怯えの色が入り混じる。


そんな奈緒に向けて彼ははっきりとこう告げたのだ。


「いい加減にしてくれ」





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