ありす「合同ライブ、ですか?」 杏「うへぇ……」
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5: ◆fuWkWfr/Bc[sage]
2017/10/31(火) 21:07:45.29 ID:vBR8DJ32o

 〜レッスンルーム〜

ありす(柔軟体操を始める)

ありす(室内にはまだ私一人しかいません。プロデューサーも、トレーナーさんも、そして“一緒にレッスンを受ける他のアイドル”の方も)

ありす(いつもなら隣でだらけながら柔軟をしている杏さんも、今は別の場所でレッスンを受けています)

ありす(今日は合同ライブで組まれる臨時ユニットのレッスンです)

ありす(……正直不安ではありますが、頑張るしかありません、よね)

ありす(今回ユニットを組ませていただく方の詳細は既に調べてあります。確か――)

ガチャ

?「……失礼、します」

?「あら? もう来ていたのね」

ありす「あ……お、おはようございます」スクッ

ありす(立ち上がって、入ってきた人に視線を向ける)

ありす「橘ありすです。本日はよろしくお願いします」

奏「ええ、よろしく。私は速水奏よ。それでこっちが……」

文香「鷺沢文香と申します。合同ライブでの、臨時ユニットを組ませていただきます」

ありす(速水奏さんと、鷺沢文香さん。こちらのお二人が、今回私が臨時でユニットを組むことになったアイドルです)

ありす(速水さんはクールでミステリアスな雰囲気が人気の方で、とても杏さんと同い年とは思えない色気のようなものを感じます)

ありす(鷺沢文香さんは知的な読書アイドルとして有名で、落ち着いた立ち居振る舞いと、膨大な読書量で培われた知識が特徴のアイドルです)

ありす(二人とも大人の女性、といった人で、今までに会ったことのないタイプのアイドルでした)

奏「あなたが……」

ありす(そう言って、速水さんはすっと近づいて私の顔を見つめてきました。速水さんは端正な顔立ちをしていて、なんだかドキドキとしてしまいそうです。私は動揺を隠しながら、速水さんに訊ねます)

ありす「あの、何か……?」

奏「いいえ、噂通りのかわいらしい女の子だな、って思っただけ。不快に思わせたらごめんなさいね」

ありす「い、いえ、そんな不快だなんて」

ありす(その噂の出所を知りたいところではありますが、恐らく杏さんかプロデューサー経由でしょう。そう考えていると、次は鷺沢さんが話しかけてきました)



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