4: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/10/29(日) 23:37:51.10 ID:UMuyyOtY0
どうして俺はあの雪の話をとても鮮明に覚えているのだろう。彼女から聞いた話のなかには、もっと衝撃的で、もっと面白い話が多くあるはずなのに。
こうして降っている雪を見る度に、またあのカップアイスを買う度に、俺はさっきの話の一部始終を思い返す。彼女は雪が不思議な存在だと言ったが、俺はこのエピソードを根強く覚えている自分と、そうさせた彼女が不思議でたまらない。
彼女…速水奏は、俺にとって、雪以上に不思議な存在だ。
「…はぁ〜〜〜〜…」
長く息を吐き、一旦思考を切り替え、休憩をやめデスクトップに再び向き合う。白と黒で構成された画面が目に厳しい。しかし、あと数行ほどで終わると考えるとやる気も出てくる。これなら、奏の送迎にも行けそうだ。
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