速水奏「不意に会心の一撃」
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18: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/11/02(木) 01:53:29.63 ID:VDLHcmoz0

◆◇◆

「送ってくれてありがとう、じゃあまた」

「…ああ」

奏の現在の居住区である、マンションの駐車場で別れる。薄暗い中で奏の後ろ姿を見届けた後、車を発進させ事務所に戻ろうとした、がしかし。

「…あ?」

助手席に、ぐちゃりと潰された赤い何かが残っている。それを手にとって持ち上げると、マフラーであることが、更に言えば奏の忘れ物であることが分かった。

「…」

届けることにした。奏は明日オフだが、これを身につけて出かけるかもしれない。だから、また合ったとき私よりも今渡しておいた方が良いだろう。

エレベーターを待とうと思ったが、奏が使ったばかりで一階まで下りてくるのに時間がかかりそうだった。仕方なく、奏の部屋がある4階まで階段を、マフラー片手に駆け上がった。



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