鬼姫「わたしの愛は美しいでしょう?」
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34: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 21:26:20.08 ID:hGr+6DsHO

……鬼姫と出逢って、魔族領に来た。

度重なる拷問と性交。 鬼姫に人生を狂わされ、死体みたいな姿にされた。

そう、人生だ。人としての生を奪われた。

俺はもう、人としては生きられない。きっと、人だとは認めてもらえないだろう。

今じゃあ、屍の王なんて呼ばれる始末だ。

お供に狼、他に仲間はなく、肉を剥き出しにした、おぞましく、醜い存在。

魔王の如き魔力を持ち、数多の魔物を葬る怪物。


屍を生む屍、屍に立つ屍。

それが、魔族から見た俺らしい。


俺はただ、魔物から身を守ってただけだってのに、何とも酷い言われようだ。

確かに魔物を相手に魔法を試したし、魔物を殺して喰ったりもした。

俺の噂を聞きつけてやって来た魔族は、人間が魔族を見るような目で俺を見ていた。

醜いと、得体の知れない魔だと、おぞましいと思ったのだろう。

言わずとも、目がそう語っていた。蔑みながら、怖れていた。

まあいいさ、何とでも思うがいい。

全ては生きる為にしたことだ。

大体、今更になって魔族と協力して、仲良しこよしで鬼姫を倒そうなんて思えない。



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