鬼姫「わたしの愛は美しいでしょう?」
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18: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2017/10/29(日) 20:52:47.63 ID:hGr+6DsHO

何言ってんだ?あんたは誰だ?

おい、答えろ。 鬼姫を倒すって、どういう……


魔王「すぐに終わる。辛抱してくれ」


何だ、何かが、何かが入って来やがる。

うえっ、気持ちわりぃ、吐きそうだ。クソッ、何しやがった!?


魔王「儂の魔力を与えた。その力を以て、鬼姫を打ち倒してくれ」


そこからは、あまり記憶がない。

体中の血管が沸騰したみたいに熱くなって、壁にぶつかるのも構わず転げ回った。

頭は割れるほど痛み。心臓が、何度も爆発した。


魔王「どうか鬼姫を止めてくれ」


知るか阿呆、思い付く限りの罵詈雑言を喚き散らしたが、やっぱり声は出なかった。

喉元からどろりとした何かがせり上がってくる。吐き出すと、炭化した何かだった。

やっと痛みが落ち着くと、爺さんは消えていて、着ていた服だけが落ちていた。

死んだのだと、何となく思った。

あの女を倒せだと? ああ良いさ、殺しても構わないならな。


たが、今じゃない。


魔力の使い方も魔法の使い方も分からないのに戦いを挑んでも、勝ち目はない。

大体、あんな爺さんの魔力で勝てるかも怪しい。とにかく、このどさくさに紛れて屋敷を出よう。



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