女戦士「死に場所を探している」ぼく「はあ…」
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28: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/10/29(日) 16:57:47.99 ID:c9/bqZoV0
女戦士(私の呪いを解くために、一緒に親身になって考えてくれた少女を、私は殺した)

女戦士(確かにまだまだ発育途上だったけど、いずれは姉と同じく綺麗になるだろうと思わせた可愛らしい少女は、今は物言わぬ骸となって私の傍に倒れている)

女戦士(彼女は彼女で私を利用していたとはいえ、六百年の歳月で随分と鈍くなったとはいえ、心は痛む)

女戦士(特に、今の私は感傷的だった。彼女によって、本当に懐かしいものを見せてもらえたから)

女戦士(かつて共に魔王を討伐したあいつの、共に生きることを誓ったあいつの力を、彼女はほんの一部とはいえ復活させた)

女戦士(頬を涙が伝っていた。泣くのは一体何年ぶりだろう。もしかすると、百年ぶり以上のことかもしれない)

女戦士(会えなくなって、四百年。心の内の、そのまた奥に押し込めていた想いが溢れ出す)

女戦士(悲しくて、寂しくて、私は立っていられなくなって、その場に膝をついてしまった)

女戦士(果たして、私はまた立ち上がることが出来るだろうか。また死に場所を求めて歩き出すことが出来るだろうか)

女戦士(わからない。今は何も考えられずに、ただ感傷のままに、私はあいつの名前を呼ぶ)









女戦士「会いたいよ――――――――――勇者」










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