2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/29(日) 00:46:01.03 ID:xEnS6ULnO
「……おはよう。……うん。ジャンヌ」
「? ええ、おはようございます」
今度はちゃんと、ジャンヌへ向けて「おはよう」を。
二度目の挨拶に一瞬疑問符を浮かべながら、けれど律儀に二度目を返してくれる彼女。思わず見惚れてしまうような微笑みに表情を緩ませた彼女の身体を抱き締める。
左腕を枕にして横になった、腕の中の彼女。両手をそっと頬へと添えられて、じいっとまっすぐ温かな視線を注いでくる彼女のことを。ぎゅっと。ぎゅうっと。
「あっ……」
「ごめん、強かったかな」
「いえ、大丈夫です。……大丈夫。……ええ、ですが」
「うん?」
「大丈夫……なのですが……その、むしろ……もう少し強くしていただけると……」
「……」
「えっと……駄目、でしょうか……?」
「ううん、そんなわけない。……ただ」
「ただ?」
「ジャンヌ、ちょっと可愛すぎ」
もっとずっと深く。それまでよりも更に強く。ジャンヌの身体を抱き締める。
ほう、と吐かれた熱く濡れた吐息が顔にかかる。満足げに蕩けた瞳に見つめられて、触れ合った身体を押し付けられて擦られて。それを感じて確かめながら、自分も求める力を強くする。
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