武内P「絶対にアイドルに手を出したりしませんッ!!」
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11: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/10/28(土) 14:54:26.42 ID:qZdx75aV0
武内P「…………………………白坂、さん?」

小梅「私は……イヤだよ。プロデューサーさんが変な人を好きになったり……好きになっちゃいけない人を好きになって、罪を犯したり……叶わない恋をして、苦しむ姿なんて……見たくない」

武内P「それは……」

小梅「好きな人に振り向いてもらえないって……とても苦しいことなんだよ。それを、何年も何年も……自分の意志じゃなくて、変な実験のせいで」

小梅「そして……変な実験のせいで……プロデューサーさんが私に振り向いてくれないなんて……死んでもイヤ」

小梅「叶わない恋なんて……させたくないし、したくもない」

小梅「お願い……私にしてよ、プロデューサーさん」

武内P「……白坂さん」

武内P(まだ子どもの告白――そう流すには、あまりに白坂さんの顔は真剣でした)

武内P(拒絶されるではないかという怯えと、それを克服する願いが叶うのではないかという期待)

武内P(時には心配になるほど透き通った白い肌は淡く紅潮し、濡れた瞳が真っ直ぐに私を見上げる)

武内P(本気……なのでしょう。ですが、私は――)

武内P「白坂さん……私は貴女にそこまで想ってもらえて、とても光栄に思います」

小梅「……やめて、そんな言い方しないで。本当にそう思ってくれるなら……何も言わずに、きつくきつく抱きしめて」

武内P「……許してください白坂さん。私はプロデューサーで、貴女はアイドル。何より、私は大人で貴女は子どもなんです」

小梅「でも……でも……私が大人になるまで……待て、ないんでしょ」

小梅「楓さんや……美嘉さんを好きになって……結ばれるのなら、まだ諦められる。けど、こんな変な形で……こんなんじゃ、将来私が大きくなっても……ダメのまま。納得なんか、できっこない」

武内P「……申し訳、ありません」

小梅「…………わかった。じゃあせめて、最後に一度だけ――抱きしめて」

武内P「…………………………わかりました」

武内P(許されることではありません。ですが、彼女に納得してもらうには、これしかないのでしょう)

武内P「白坂さん……本当に、すみません」ギュウッ

小梅「……ううん。謝らなくていいよプロデューサーさん。謝るのは……プロデューサーさんの立場がわかっているのに、困らせる私の方。ごめんなさい……ごめんなさい……」

武内P「白坂さん……」

小梅「ごめんなさい……許して……問答無用で――」

武内P「……白坂さん?」





小梅「問答無用でプロデューサーさんを幸せにすることを、どうか許して」





武内P「……ッ!!?」ギシィッ

武内P(体が……動かない!? “あの子”が!?)


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