16:名無しNIPPER[saga]
2017/10/26(木) 07:44:36.60 ID:jtprKQxnO
梓(なんだか、軽くいなされちゃったなぁ……)
梓(もっと、驚いてほしかたなぁ……)
梓(じゃれつく後輩と、それをあやす先輩って感じ……)
梓(……)
梓「ええい、こんなんじゃだめっ」
梓「先輩のお姉ちゃんになりたいんでしょ、頑張れあずさっ……!」
パン! パン!
──────。
〜みほマンションの階段〜
みほ「あ、帰ったら、まずお洗濯をしなきゃ」
梓「私も手伝います!」
みほ「ううん、梓ちゃんは先に勉強をしてていいよ。下着とかもあるし……ちょっぴり恥ずかしいから」
梓「あ、そっか……」
梓(……えへへー、なんか楽しいなぁ。先輩の日常生活に自然に潜り込む感し……)
ガチャ、キィ
みほ「ただいまぁ」
梓「先輩一人暮らしなのに」
みほ「でも言っちゃうんだよね」
梓「ちょっぴり分かります。あは」
みほ「じゃあ、私は先にお洗濯をするから、梓ちゃんは好きにしてて。冷蔵庫の飲み物、飲んでいいよ」
梓「はぁ〜い」
梓(んふ……毎日こうやって先輩の家に通えたらなぁ。でもさすがに迷惑かなぁ)
みほ「……あれ?」
梓「? 先輩、どうしました?」
みほ「わたし、部屋の灯り消し忘れてたのかな」
梓(? ……廊下の奥、部屋のドアの隙間から灯りが漏れてる……?)
みほ「それに、この、靴」
梓(あ……玄関に揃えておかれてるこの靴、大人の女性のはく革靴だ……先輩のじゃ、ない。じゃあ──誰の……)
みほ「………………お母さん?」
梓「え……」
みほ「──梓ちゃん、ごめん、ちょっとここで待っていて」
梓「え、あ、はい」
とっ、とっ、とっ……ガチャァ……(みほが奥の部屋に入ってく)
梓「……」
『お、お母さん……』
梓(先輩の声が、漏れ聞こえてくる。じゃあやっぱりお母さんが)
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