9:名無しNIPPER
2017/10/22(日) 13:27:25.20 ID:NO6+sM8r0
臓物。血。血、血、血――。
ミカサ 「だ、誰か――!」
混乱。それだけを武器に走り出した私の襟首を、ナックがつかまえた。
振り払おうとした手を、トーマスとミーナがつかむ。混乱でもつれる足をとられ、
トーマスが私を寝台に引きずりこんで、片手を振り上げた。
バシンゥ!!
トーマス 「……っ、」
彼の手は、仰向けになった私の顔のすぐ横に沈んでいた。
荒い息をついて見下ろすトーマスが、顔を近づけてくる。
トーマス「呼んだって、誰も来やしない!……お前が出てったら、それっきりになっちまうんだよ!!」
ミカサ 「それ、きりって」
トーマス「いいから、早くっ……ここにいる誰のでもいいから、
"しるし"を切り取って、団長に渡してくれ!」
ミカサ 「団長……って、誰のこと?ハンジさん?それとも、」
ミカサ 「なんで、あなたたちがここにいるの、……団長がやっているの?」
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