7:名無しNIPPER
2017/10/22(日) 13:26:22.41 ID:NO6+sM8r0
ミカサ 「……」
私は梯子に足をかけて、そっと上ってみた。
そこにいたのは、黒髪の訓練兵だ。どこもおかしくない。
サムエル 「……ハンナか?」
ただし、片腕がないことをのぞけば。
サムエル 「ち、ちがう!お前、ハンナじゃないな!?誰だ!!」
ミカサ 「わ、私はミカサ……あなた、サムエル?エレンの班にいた……」
ハンナ 「落ち着いて、サムエル。私は下よ。フランツも、みんないる……
ミカサは敵じゃないわ」
サムエル 「目が見えねえんだ、畜生!巨人に吹っ飛ばされて、頭をぶっつけちまった……
しるしは、こいつに預けて大丈夫なのか!?」
ハンナ 「うん……ミーナは、たぶん、そうしようとしていたわ」
サムエル 「そう……か。おい、ミカサ」
ミカサ 「え?」
サムエル 「"しるし"を外して持っていけ、袖についてるから、ちゃんと切りとれよ」
ミカサ 「で、でも……」
サムエル 「おい、モタモタすんな!首席のくせに…左の袖についてる奴だ!!」
ミカサ 「あなた……左腕が、ないの」
サムエル 「……」
一瞬の、沈黙。
サムエル 「うわあああーーーっっ!!」
悲鳴。私は思わず彼から離れてはしごを下りた。
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