5:名無しNIPPER
2017/10/22(日) 13:25:26.52 ID:NO6+sM8r0
ふと、突き当たりの壁に目が行く。
……扉だ。
天使の彫刻がほどこされた大理石の壁に、不釣り合いな木の扉。
ミカサ (……気になる)
ドアノブに手をかけてみると、それはあっさりと開いた。
ギィィッ…
ミカサ 「はしご付きの寝台……警備の憲兵が仮眠をとる所?」
ベッドを隠すカーテンが、風に揺られてふわっと持ち上がる。
ここにはこれ以上何もなさそうだ。
ミカサ 「……帰ろう」
背を向けた瞬間。
――ドサッ
ミカサ 「なに?今……」
ドスンッ、バタンッ
ミカサ (なにかが、落ちる音。しかも、かなり重い)
嫌な予感がする。さっきまで全く人の気配がなかったのに、あちこちのベッドから
息遣いのようなものが聞こえてくる。
ミカサ 「……」ゴクリ
私はしばらく考えて、寝台のカーテンを一気に開いた。
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